高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024プレーオフ
- 日時
- 12月6日(金) / 8日(日)13:30
- 会場
- サンフレッチェビレッジ広島第一球技場 / Balcom BMW 広島総合グランド
12月6日 1回戦
アビスパ福岡 U-18 | 3 | 2 | 前半 | 1 | 1 | 聖和学園高校 |
1 | 後半 | 0 |
- 得点経過
- 15分 中村環太
31分 失点
39分 池田獅大
76分 前田一翔
12月8日 決勝戦
アビスパ福岡 U-18 | 3 | 0 | 前半 | 0 | 2 | 岡山学芸館高校 |
3 | 後半 | 2 |
- 得点経過
- 54分 失点
57分 失点
70分 池田獅大
77分 前田一翔
90+3分 樺島勇波
寸評
12月6日(金)サンフレッチェビレッジ広島第一球技場にて、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2024プレーオフの1回戦が行われ、聖和学園高校と対戦しました。プリンスリーグを勝ち上がり、来期のプレミアリーグ昇格をかけたプレーオフの第1戦。九州にはいないタイプのチームに対して、しっかりと準備して挑みました。
緊張感のあるこの大会の初戦にしては力も抜けて、良い入り方ができました。15分に自陣で奪ったボールに前線の前田一翔(FW9番)が反応して相手の背後へスプリントします。2TOPを組んでいるサニブラウン・アブデル・ハナン(FW32番)も同じくDF背後へスプリントをかけます。前田一翔からサニブラウン・アブデル・ハナンへパスを繋いで、2TOPに惹きつけられてできた、ゴール前のスペースへ中村環太(MF28番)がスプリントしてきます。サニブラウン・アブデル・ハナンからのパスを受けた中村環太がダイレクトシュートを放って、見事に先制します。勢いが出るかと思われましたが、相手のドリブル主体のサッカーにリズムが合わず、ズルズルとDFラインが下がってしまい、ボールを奪えない時間帯が続きました。31分ペナルティエリアにかかるか、かからないかという位置からミドルシュートを打たせてしまい、同点に追いつかれてしまいます。守備の時間が長くなっていたため、攻撃時に速く攻めることを選択して上手くいっていなかったので、怖がらずにビルドアップすることをベンチから提示することで、少し落ち着きを取り戻しました。そして39分にコーナーキックから、ファーサイドで詰めていた池田獅大(DF5番)が押し込んで勝ち越します。後半も相手のドリブルに苦しめられて、一進一退の状態が続きます。我々のスタイルと噛み合わせも悪いため、システムを変更して選手たちをサポートします。そこからは落ち着いてプレーして、76分セットプレーからのセカンドプレーで、ゴール前へいいボールが入り、サニブラウン・アブデル・ハナンから前田一翔と繋いで、前田一翔が追加点を決めます。そのまま試合を終わらせることができて3-1でプレーオフ初戦を勝利で終えることができました。
12月8日(日)Balcom BMW 広島総合グランドにて、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2024プレーオフの決勝戦が行われ、岡山学芸館高校と対戦しました。岡山学芸館高校は中国プリンスリーグを圧倒して勝ち抜き、プレーオフ1回戦ジュビロ磐田U-18に勝利して決勝戦へ進んできました。力があるチームと認識して我々も勝利のために対策を練って挑みました。試合は序盤からロングボール、空中戦、セカンドボールの回収と忙しい展開となりました。ロングボールを得意としている相手に我々もしっかりと対応していましたが、実際ピッチ上で、いざ対峙してみるとプレスの速さや中盤の選手の運動量は凄まじく感じました。前半は中盤のつぶしあいで勝てれば、FWまでボールが届き、相手を脅かすことはできましたが、前半はトータルで観て中盤を取られた印象でした。
後半は相手のプレスのスピードと運動量を確認し、それを攻略するためにもっと集中力を上げて判断を良くしていこうと送り出しました。しかし後半は我々が思っていた展開にはなりませんでした。54分、57分と連続して失点してしまい、試合を難しくしてしまいました。ただ時間がまだ30分あったことが幸運で、選手たちも焦ってはいませんでした。変化としてシステムを変更し、連続失点からくる守備の不安を取り除くことを先に行いました。そうすることで自然と前へ思い切り出ていけるようになり、落ち着いて攻撃に転じることができてきました。70分池田獅大(DF5番)が右サイドでフリーになり、クロスを送ろうと蹴ったボールが風に乗ってゴールへ吸い込まれて、1点差に詰め寄ることができました。運も味方にして、得点後は流れが我々に傾いて、選手たちは横幅を使い、しっかりと攻撃することでリズムを掴んでゴール前へ攻め込む回数が増えてきます。そして77分前田一翔(FW9番)が相手ゴールキックをハーフェーラインぐらいでカットして、そのままドリブルで40mぐらい運び、右斜め45度くらいからシャープに右足を振って、相手DFのタックルの足の下をすり抜け、GKの手が届かない逆サイドネットへ決めて同点とします。同点としてからは相手も攻撃に出てきて、お互いゴール前の攻防の時間となりました。アディショナルタイム3分ですでに2分過ぎた時間にFKが我々に与えられます。キッカーの楢崎佑馬(MF10番)のキックは一度DFにクリアされますが、再び楢崎佑馬がゴール前へクロスを送りゴール前は混戦になります。サニブラウン・アブデル・ハナン(FW32番)が相手2人ぐらいと競り合い、時間を作ります。その隙にFKで攻め残っていた樺島勇波(DF30番)がスルスルっとゴール前へ走り込んで、こぼれ球を拾って、GKが出てくるタイミングで右足で上手く外してから左足で蹴り込み、土壇場で逆転します。ゴール後、試合終了のホイッスルがなって試合終了となりました。
プレーオフを勝ち抜き、2025年はプレミアリーグに参入する権利をいただきました。来年は試合環境がグッと上がり、選手たちに与えられる経験値も上がることが考えられます。一人でも多くの選手をトップチームへ昇格させるためにも来年以降、プレミアリーグに居続けられるよう、来年度も個性を大事にした結束力のあるチーム作りを心がけていきたいです。2024年、アビスパ福岡U-18を応援していただき、本当にありがとうございました。2025年も応援よろしくお願いします。