U-18 試合結果 2024年6月

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U-18 結果 2024年6月

高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024 福岡 第9節

日時
6月30日(日)17:00キックオフ
会場
三菱ケミカルグラウンド

第9節

アビスパ福岡U-18B 1 0 前半 0 2 ギラヴァンツ北九州U-18
1 後半 2
得点経過
64分 失点
77分 松浦 拓夢
90+5分 失点

寸評

2024年6月30日(日)に三菱ケミカルグラウンドにて、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024福岡 第9節でギラヴァンツ北九州U-18と対戦しました。

雨が少し降る中で行われた試合はキックオフと同時に積極的に前からプレッシャーをかけ勢いを感じる立ち上がりとなりました。その流れから相手ボールを奪ってチャンスになるシーンもありましたが精度が低く先制点とまではいきませんでした。相手チームも少しずつリズムを掴み始め、素早いコンビネーションからゴールに迫るシーンも増えてきましたが得点とまではいかずに前半をお互いにスコアレスの0-0で折り返しました。

ハーフタイムにプレッシャーに行く際のFWの関係性とタイミング、ビルドアップ時のポジショニングについて共有して後半に臨みました。

後半に入ると相手のギアも少しずつ上ってくる中、対応が後手後手になり、ピンチとなるシーンが増えてきました。しかしそのシーンも田中利玖(GK21番)のビッグセーブで失点とまではいきませんでした。逆にその流れを自分たちのリズムに変えようとする意思は感じるものの相手ディフェンダー陣のブロックを崩すことはできませんでした。時間が経過するとともにお互いに選手交代含めて展開が慌ただしくなる中の64分左サイドで起点を作られタイミングよく中央にボールを入れられ受けた選手が素早く前を向き対応はするもののドリブルで外され豪快に右足を振り抜かれ先制点を奪われました。しかしこのままでは終われない中、チーム全体で切り替え同点に追いつこうとする気持ちと同時に、攻撃する時間帯もでてきました。すると77分右サイドをドリブルで突破した熊本大空(MF34番)のグラウンダーのクロスを受けた前田陽輝(FW20番)が時間をつくりボールを受けにきた松浦拓夢(MF29番)に落とし技ありのキックフェイントで相手を剥がし左足を振り抜き同点に追いつきました。その勢いのまま相手ゴールに迫り、逆転に成功する機会もありましたが最後の一歩のところで相手ゴールネットを揺らすことができませんでした。後半も終盤お互いの攻防が続きこのまま同点で終わろうとした後半アディショナルタイムの90+5分、集中力が切れ相手に一瞬隙を与えてしまい劇的な決勝ゴールを許し1-2と非常に悔しい敗戦となりました。

前節良い戦いをしているにも関わらずどう結果に結びつけるのか?ということを振り返った中、今節の結果に至ったことは非常に残念ではありますが、この苦しいときこそ成長すると信じ、次に向けて取り組んでいきたいと思います。

【次戦】
高円宮杯JFA U-18 サッカーリーグ2024 福岡 第10節
7月6日(土) 12:00KO
[タイガーフィールド]
vs 博多高等学校

高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ2024 九州 第8節

日時
6月29日(土)18:00キックオフ
会場
福岡フットボールセンター(A)

第8節

アビスパ福岡U-18 2 1 前半 1 1 日章学園高等学校
1 後半 0
得点経過
23分 失点
45分+3 池田獅大
70分 井上雄太

寸評

6月29日(土)福岡フットボールセンター(A)にて高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ2024九州の第8節が行われアビスパ福岡U-18は日章学園高等学校と対戦しました。

プリンスリーグ暫定1位、2位との直接対決で、会場には多くのサポーターが駆けつけ、素晴らしい雰囲気で試合が始まりました。試合は、お互い前線からプレスをかけ、主導権を取るためにロングボールから競ってセカンドボールを拾い合うという、落ち着かない展開となりました。10分を過ぎてから、我々は落ち着いてビルドアップを開始して、攻撃の時間を作りました。ディフェンディング3rdからしっかりと運んでミドル3rdへは侵入できていましたが、アタッキング3rdへ侵入しようとする際に相手の守備に阻まれて、なかなか良い状態で侵入することができずにシュートをあまり打つことができませんでした。攻撃のリズムが出てきた23分前線で奪われたボールを相手が素早くDF背後へ蹴り込み、DFライン背後への対応に出た足立陸矩(GP1番)と相手FWが接触し、ファウルの判定でPKを与えてしまいます。そのPKを決められて先制点を与えてしまいました。しかし失点をしたあとも選手たちは落ち着いてプレーしていてボール主導権を握りながら試合を進めました。前半終了間際45+3分に右サイドのスローインを受けた池田獅大(DF5番)が中村環太(MF28番)へパス、中村環太が前田一翔(FW9番)へ繋ぎ、前田一翔が3人目で走り込んだ池田獅大へラストパスを通して、池田獅大が右足を振り抜き、同点のゴールを決めました。試合を振り出しに戻して前半が終了しました。

ハーフタイムには前半を振り返り、修正と後半に向けて戦術的なところを含めて冷静にプレーするように確認しました。

後半は立ち上がりから一進一退の攻防となりましたが、我々が攻撃する時間が少し長くなり、ロングボールの競り合いやカウンターに対して注意を払いながらプレーしました。後半は体力的な部分で強度が落ちがちですが、選手たちはこのゲームに対するモチベーションが高く、強度があまり落ちることなく相手を運動量で上回っていました。70分足立陸矩がゴールキックを80mぐらい蹴り、前田一翔が相手を背負いながら胸でコントロールして丁寧に武本匠平(MF22番)に落とし、小浦拓実(DF26番)から中村環太を経由し再度、武本匠平へ繋げます。武本匠平は左サイドで相手DF2人をドリブルで抜き去り、ゴール中央へグランダーのクロスを送りました。ゴール前には、サニブラウン・アブデル・ハナン(FW32番)と前田一翔がクロスに対して入り、相手を引き付けていました。相手DFは二人のFWに釣られていて、逆サイドで待ち構えていた井上雄太(MF15番)をフリーにしていました。フリーの状態で絶好のシュートチャンスを迎えた井上雄太は落ち着いて右足インサイドでミートし、見事に逆転ゴールを決めました。試合はそのまま堅い守備で逃げ切り2-1で勝点3を積み上げることができました。

試合を振り返ると今シーズン先制点を奪われた試合が2試合目となりましたが、1試合目は勝点を奪えない結果となりました。今節は見事に逆転勝利で勝点3を奪うことができました。逆転の勝利は簡単ではなく力がなければできないことだと思います。今節の逆転での勝利は、選手たちの最後まで勝利を目指すというアカデミーのフィロソフィーを体現した結果となり、選手たちの成長を確認することができました。プリンスリーグも前期が残り1試合となり、中断後は全国クラブユース選手権に切り替わります。中断前のプリンスリーグ前期の最後の試合もモチベーションと勢いを止めることなく勝利と成長を目指して努力していきます。

[次戦]
高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ2024 九州 第9節
7月13日(土)10:00KO [別府実相寺]
アビスパ福岡U-18 vs 大分トリニータU-18

高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024 福岡 第8節

日時
2024年6月23日(日)10:00キックオフ
会場
飯塚高等学校グラウンド

第8節

アビスパ福岡U-18B 1 1 前半 1 5 飯塚高等学校B
0 後半 4
得点経過
7分 失点
24分 和田 駿佑
49分 失点
64分 失点
89分 失点
90+1分 失点

寸評

2024年6月23日(日)に飯塚高等学校グラウンドにて、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024福岡 第8節で飯塚高等学校Bと対戦しました。

1ヶ月少々中断期間を挟んで再スタートとなった県リーグは大雨が予想される中でのキックオフとなりました。立ち上がりから相手FWの背後へのアクションに対して少し後手になることが多く押し込まれるシーンがありました。すると7分その流れからの左コーナーキックを一度はクリアーするものの、そのこぼれ球を豪快に決められ先制点を許しました。しかしその後失点によってチーム全体にスイッチが入ったのか、動きが良くなりそれと同時にボールをテンポよく動かせるようになってきました。そんな展開が進む中24分に松浦拓夢(MF29番)のワンタッチを受けた和田駿佑(FW35番)が素早く前を向きドリブルで運び、豪快にミドルシュートを突き刺し同点に追いつきました。その後もチャンスのシーンが何度もありましたが得点とはいかずに前半を折り返しました。

ハーフタイムに攻守の切り替えと中盤での守備、決定力について全体で共有して後半に臨みました。

後半に入っても立ち上がりから相手陣地に攻め込むシーンがある中ではありましたが得点とまではいきませんでした。逆に49分相手の素早いカウンターでピンチを招き、相手にちょっとした隙を与えて自分たちのミスから失点し1-2となりました。その後もお互いが激しく攻防を繰り広げ、少しずつ体力が失われ足が動かなくなった64分相手に追加点を許し1-3と突き放されました。なんとかまず1点を返し同点、逆転を目指そうとする中、試合途中急な大雨の影響で試合が40分程中断するアクシデントもありその後も失点を重ね、終わってみれば1-5での大敗となりました。

現在思うような結果が出ていない中でチーム、個人として局面局面で自分が今やるべきことが何なのか?またやらないといけないことが何なのか?ということをそれぞれが整理し、サッカー選手として成長していくための大きなきっかけになればと思います。そして日々のトレーニングで改善し将来の大きな結果につなげていきたいと思います。

【次戦】
高円宮杯JFA U-18 サッカーリーグ2024 福岡 第9節
6月30日(日) 16:00KO
[三菱ケミカルG]
アビスパ福岡U-18B vs ギラヴァンツ北九州 U-18


高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ2024 九州第 7節

日時
6月22日(土)11:00キックオフ
会場
佐賀市健康運動センター

7節

アビスパ福岡U-18 1 0 前半 0 0 サガン鳥栖U-18 2nd
1 後半 0
得点経過
54分 前田一翔

寸評

6月22日(土)佐賀市健康運動センターにて高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ2024九州の第7節が行われアビスパ福岡U-18はサガン鳥栖U-18 2ndと対戦しました。

先週までの九州クラブユースと大会レギュレーションが違うところをしっかりと確認して頭を整理し、また九州ダービーということを意識して挑みました。天候不良が予想される中、試合開始前には雨は止みましたが、ピッチには水溜まりが数カ所ありいつものようにはプレーできないような状況でした。それに加えて2週間前に九州クラブユースで対戦している影響で試合開始から膠着した展開となりました。ハイプレスをかけてくる相手に対して我々はターゲットとなるFWへの縦パスの狙いを持ちながらボランチを経由して前進することができました。サイドで起点を作りますが、アタッキング3rdへ良い状態で侵入する回数が少なく、チャンスの回数はあまりありませんでした。そんな少ないチャンスの中、34分のフリーキックから樺島勇波(DF30番)がヘディングで決定機を迎えますが、相手GKのファインセーブに阻まれます。
 
 ハーフタイムは、ビルドアップの微調整と守備の修正を行い、難しい試合になっているが焦れずに我慢強くやることとメンタル面に働きかけて送り出しました。
 
後半はピッチ状態が良くなり選手たちは選択肢も増え、判断できる状況となりましたが、相手は選手を交代し、後半変化しようとしてきました。お互いゴールを素早く目指す展開の攻防となりました。我々はボールを持ってビルドアップから素早くFWを目指してゴールを目指しますが、ラストプレーの精度のところが低く、相手に守られてしまいます。相手はボールを大事にして、我々がミドル3rdでブロックを形成し、ディフェンディング3rdへの侵入を許さない守備ができていました。54分足立陸矩(GK1番)がゴールキックを正確に蹴り、サニブラウン・アブデル・ハナン(FW32番)がヘディングでCBの間にスルーパスを通して、走り込んだ前田一翔(FW9番)がファーストタッチを決めて、相手GKが飛び出してきた鼻先で押し込み、決定機がほとんどない中、先制することができました。残り時間は選手たちは守備に比重を置いて、相手の攻撃に対してプレッシャーをかけ続けて、ボールが奪えなくてもすぐにポジションを取って守る意識を高め、いい状態でボールを奪えればカウンターで攻撃を仕掛けました。最後まで集中力を切らさずに1-0のリードを逃げ切り、勝点3を積み上げることができました。

2週間前に九州クラブユース準決勝でサガン鳥栖U-18と試合をしているので、対策を練られているということで試合を難しくしていました。そんな状況でも選手たちはタフに戦い、内容的には苦しかったのですが、しっかりと勝ちきったというところは試合巧者になってきているのではないかと選手たちの成長を感じました。
 
[次戦]
高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ2024 九州 第8節
6月29日(土)18:00KO [福岡フットボールセンターA]
アビスパ福岡U-18 vs 日章学園高校

2024九州クラブユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝

日時
6月16日(日)16:00キックオフ
会場
西日本工業大学グランド

決勝

アビスパ福岡U-18 1 0 前半 0 0 大分トリニータU-18
1 後半 0
得点経過
77分 梯蓮人

寸評

6月16日(日)西日本工業大学にて2024九州クラブユースサッカー(U-18)選手権大会決勝が行われアビスパ福岡U-18は大分トリニータU-18と対戦しました。
 決勝戦ということでアビスパ福岡をサポートしてくれている方々へ感謝の気持ちを優勝という形に変えるチャンスだと捉えて選手たちは挑みました。
 試合序盤は慎重に入り、中盤での攻防が多く、お互いの良さを消し合う展開となりました。10分過ぎてから我々は、意図的に落ち着いて攻撃ができるようになり、GKからしっかりとビルドアップして攻撃を組み立てていきます。攻撃はミドル3rdまでは運べますが、相手守備も固く、フリーな状態でアタッキング3rdへ侵入ができません。逆に攻撃がフィニッシュで終われないので、相手に攻撃を許してしまいます。ただ切り替えも速くカウンターは受けないような守備はできていました。ミドル3rdでブロックを形成して奪いどころをを作るべくプレスを上手くかけれればボールを奪えますが、相手も縦パスを狙い、我々のDFとMFのライン間にボールを入れてきて、奪いどころを作れずに全体のラインを下げさせられてしまい、守る守備はできていても、いい状態でボールを奪う守備ができませんでした。しかし粘り強く守備をすることでカウンターでの攻撃、個の打開で少しずつ相手ゴール前まで侵入することができて、セットプレーを取り、チャンスを作ることもできてきました。ただお互い決定機と言えるものは作れずに前半を終えました。
 ハーフタイムには、守備の修正とFWの元気の無さに喝を入れて送り出しました。
 後半は前半と同じような展開となりましたが、体力勝負のところが見え隠れしてきました。先に我々の足が止まり、足が攣る選手が出てきて、試合内容が慌ただしくなってきました。戦術的な選手交代ではなく、走れる選手を投入する、総力戦となってきました。選手のコンディションと試合展開で我々は守備に重点をおきながら得点を狙おうと戦術の変更をしようとした77分、ミドル3rdで2ndボールを拾った小浦拓実(DF26番)がDFライン背後へ素早く抜け出した、梯蓮人(FW13番)へパスを送ります。梯蓮人のファーストタッチが見事に決まり、相手CBのスライディングとシュートストップに出てきた相手GKの横を鋭く抜くシュートで、苦しい状況から値千金のゴールを決めきります。リードした直後、戦術的変更を提示しました。選手たちは戦術変更をしっかりと理解して試合を終わらせて、見事に90分で勝利することができました。
 後半は運動量が落ちて、苦しい展開が続きましたが、堅い守備からワンチャンスをものにするというTOPチームのような戦い方での勝利でした。サッカー選手としてまた一つこの勝利で経験値が上がったのではないかと思います。
 この大会、7年ぶりの優勝となりました。アカデミーを応援してくれている皆様、アビスパ福岡を応援してくれているサポーターの皆様に日頃の感謝の気持ちを「優勝」という形でお返しすることができました。素晴らしい日となりました。選手たちも今日のような成功体験で、自信をつけて今後、成長角度をグッと上げていかなければいけません。プロサッカー選手を目指す選手たちですので、この優勝に満足することなく、全国クラブユースや来週から再開される九州プリンスリーグに向けてまた成長していきます。
 九州クラブユースでは、皆様の温かい応援が選手たちの頑張りに繋がりました。引き続き熱いご声援をよろしくお願いします。

[次戦]
高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ2024 九州 第7節
6月22日(土)11:00KO [佐賀市健康運動センター]
アビスパ福岡U-18 vs サガン鳥栖2nd

2024九州クラブユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝

日時
6月9日(日)12:30キックオフ
会場
SAGAサンライズパーク球技場北

準決勝

アビスパ福岡U-18 5 2 前半 1 1 サガン鳥栖U-18
3 後半 0
得点経過
25分 楢崎佑馬
42分 失点
45分 サニブラウン・アブデル・ハナン
47分 楢崎佑馬
81分 池田獅大
87分 吉坂飛勇悟

寸評

6月9日(日)SAGAサンライズパーク北にて2024九州クラブユースサッカー(U-18)選手権大会準決勝が行われアビスパ福岡U-18はサガン鳥栖U-18と対戦しました。
 九州ダービーということで負けられない戦いということは選手たちがよく理解しており、アビスパ福岡のプライドを持って全力で勝利を目指しました。全国クラブユースへ向けてということも意識し、選手の成長の機会とも捉えて、先発選手を準々決勝より若干名入れ替えてのぞみました。試合はお互い球際が激しく譲らない、ダービーらしい展開となりました。試合開始から10分は膠着した展開となりました。10分過ぎてから、攻めてくる相手に対して、我々はミドル3rdでしっかりと構えて崩されないようにしっかりと守備ができていました。そこから我々も攻撃に出ることができてきました。相手のハイプレスに対して選手たちが相手を観て受ける位置を変えてプレッシャーを回避し、いつも上手くはいきませんがうまくいく回数がじょじょに増えていきました。相手のハイプレスをかいくぐるとDFライン背後に広大なスペースができるので、そこを我慢強く狙っていると25分ビルドアップでボールを引き出した松浦拓夢(MF29番)が前田一翔(FW9番)に繋いで、前田一翔が上手くターンして前を向き、サニブラウン・アブデル・ハナン(FW32番)の走り込むスペースへスルーパスを通します。サニブラウン・アブデル・ハナンはそのまま30mぐらいをドリブルしてゴール前へ迫ります。相手がそのドリブルを防ごうと中途半端なクリアをし、武本匠平(MF22番)がこぼれたボールをコントロールしようとした所相手の足が入り、再度ボールがこぼれたところを楢崎佑馬(MF10番)が左足を振り抜き、先制します。その後ハイプレスに対して我々はビルドアップ、相手の攻撃に対してはMブロックを形成してプレスをかけて守備をします。42分にビルドアップからミスが出てしまい失点してしまいます。このままハーフタイムを迎えるかと思われた45分に足立陸矩(GP1番)のパントキックから一気に相手ペナルティエリアに侵入して身体を上手く入れた前田一翔が倒されてペナルティキックの判定となりました。そのペナルティキックをサニブラウン・アブデル・ハナンが決めて失点後すぐにリードして前半を終えました。
 ハーフタイムは、良かったところ悪かったところを確認し、相手の攻撃、ボールの動かし方に対しての守備と攻撃は自分たちのストロングを出すために何をするべきなのかを再確認して送り出しました。
 後半、立ち上がりの2分FKから楢崎佑馬が直接決め、追加点を奪います。試合はリードしている状況もあり前半より守備の時間が長くなり、カウンターでの攻撃が効果的となりました。試合終盤選手交代やシステム変更などで狙いをはっきりさせ、81分にカウンターから前田一翔が抜け出してGKとの1v1で一度弾かれたボールを井上雄太(MF15番)が拾って、オーバーラップしてきた池田獅大(DF5番)へ丁寧なラストパスを送ります。池田獅大は右サイドから左足インスイングでゴール左隅を狙い、綺麗にゴールを奪いました。逃げ切りを図る87分にはカウンターから吉坂飛勇悟(MF14番)が中央をドリブル突破し、GKの出てくるタイミングを上手く外して流し込み、5点目を奪いました。
 九州ダービーを制して決勝戦へ駒を進めることができました。トーナメント戦なので得失点はあまり意味がないと思われますが、九州ダービーでのこのスコアはアビスパ福岡を応援してくださるサポーターの皆さんにスローガンでもある「勝ちと感動」を届けることができたのではないかと思います。選手たちは90分間走り続けて勝利に対して貪欲に戦いました。この姿勢を続けることで力となり、成長していくのではないかと考えられます。4週間に渡って行われた九州クラブユースも来週で最後となります。最後は決勝という舞台なので優勝を目指してこの1週間いい準備をしていきたいと思います。

[次戦]
2024九州クラブユースサッカー(U-18)選手権大会決勝
6月16日(日)16:00KO [西日本工業大学G]
アビスパ福岡U-18 vs 大分トリニータU-18

2024九州クラブユース(U-18)サッカー選手権大会 準々決勝

日時
6月2日(日)11:00キックオフ
会場
水前寺競技場

準々決勝

アビスパ福岡U-18 1 1 前半 0 0 ロアッソ熊本ユース
0 後半 0
得点経過
9分 前田 一翔

寸評

 6月2日(日)水前寺競技場にて2024九州クラブユースサッカー(U-18)選手権大会準々決勝が行われアビスパ福岡U-18はロアッソ熊本ユースと対戦しました。
 選手たちはこの試合の重要性を理解し、下がりすぎず前掛かりになりすぎずと慎重に入りつつもしっかりと狙いを持って試合に入っていました。プリンスリーグでの対戦もありお互いが知っている状況の中、9分我々の守備がしっかりと機能し、プレスバックしてきた前田一翔(FW9番)がボールを奪ってから前向きの状態の井上雄太(MF15番)に繋げてカウンターを仕掛けます。一気にペナルティエリアまで侵入し、井上雄太から前田一翔にスルーパスが通り、前田一翔は飛び出してきた相手GKを冷静にかわして、ゴールへ流し込み、待望の先制点を奪います。その後我々はチャンスをつくり出しましたが2点目を奪うことができませんでした。飲水タイム後からは相手にボールを保持されて、なかなかボールを奪えずに守る守備に徹することとなりましたが、1−0のリードを守り切ることで前半が終了しました。
 ハーフタイムは奪う守備が上手くできていなかったので、改善するように話をして、焦らずにしっかりとプレーするように伝えて送り出しました。
 後半は相手にボール握られながらも、守るだけではなく奪う守備をチャレンジしていました。当然奪いにいくことで、相手もスピードを上げてプレーするのでゴール前に迫られてしまうリスクも考えながら試合を積極的に動かしていきました。相手は得点を奪うために素早くゴール前へ迫りますが、GK足立陸矩(GK1番)を中心にしっかりと守ることができていました。試合終盤は1−0のリードのまま試合を終わらせるために選手を投入しました。交代で入った選手たちもチームの勝利のために役割を理解してしっかりと走ってくれていました。そのまま試合は終了して勝利し、全国クラブユースの出場を掴むことができました。
 昨年九州クラブユースで悔しい思いをしたことを覚えている選手たちもいることで、是が非でも昨年のリベンジを果たすべくこの試合に強い想いを込めていました。そんな選手たちの勝利にこだわる姿勢は、本日観に来ていただいた、たくさんのサポーターに勝ちと感動を届けられた試合になったのではないかと思います。

[次戦]
2024九州クラブユースサッカー(U-18)選手権大会準決勝
6月9日(日)12:30KO [佐賀サンライズパーク球技場北]
アビスパ福岡U-18 vs サガン鳥栖U-18

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